KESHIKIで働いて感じる魅力は、型の決まった商品を大量生産するのではなく、完全自由設計の注文住宅を一つひとつ手がけられること。土地の場所やかたち、お客さまの理想に合わせてつくっていくから、建て方もデザインもこだわりも全部違う。毎回新鮮な気持ちで家づくりに向き合えます。

また、ブランド名の通り、KESHIKIは窓からの景色にこだわった設計を得意としています。だから、新しい現場が決まるたびに「次はどんな景色が見えるんだろう」ってワクワクするんですよ。

最近では窓から富士山が望める現場を担当していますが、そこの景色が本当に素晴らしくて。4～5ヶ月も通っているとだんだんと愛着が湧いてきて、お客さまの家だけど自分が住みたくなってくるんですよね。完成したらもうこの現場には来られないのかって寂しくなると思います（笑）。

ここ数年でKESHIKIの社員大工は、現場の施工管理も併せて担当するようになりました。施工管理は電気や水道、設備など、さまざまな分野の職人さんたちを取りまとめる仕事。予定通り工事を完了させるための司令塔的な役割を担っています。

他社を見てみても、大工が施工管理を担っているケースは多くありません。でも、KESHIKIでは「建てる」工程を大工が責任をもって取り仕切るために、この体制を採用しているんです。実際、大工仕事だけをしていたときよりもお客さまや建物に関われる時間が増えて、「自分がこの家を任されているんだ」という気持ちが強くなりましたね。

もちろん覚えることは多いし、大変なこともあります。だからこそ、やりがいに溢れているし、達成感も大きい。そうやって丹精込めて手がけた家は、やがて山梨の街並みになっていく仕事を僕たちはしているんだと思います。

現在、KESHIKIの社員大工は僕一人。だから、新しく大工志望の社員が入ったときには、僕と一緒に現場を回るか、外注している大工の現場サポートをしてもらう予定です。ちなみに、社外の大工さんたちはKESHIKIを運営する匠家ができたときから付き合いが続いているベテランばかり。高い技術を持っているので、一緒に仕事をしているととても勉強になるんですよ。ときには厳しい言葉をいただくこともありますが、それは「KESHIKI」というブランドのクオリティと住む人の暮らしを守るため、そしてこれから成長する若手の可能性に期待してくれている証でもあるんですよね。

はじめはできないことが多くて当たり前。いろいろと経験を積む中で「ここなら任せられるね」というところを徐々に増やしていければ良いんです。KESHIKIの大工は仕事の範囲が広いですが、それぞれに精通したメンバーがいるから学べることがたくさんある。新しい知識や技術を身につけることを楽しめるなら、大きく成長できる環境なのは間違いないと思いますよ。